【基礎知識】

トップページにも書いた通り、ニャス&ケイミは、パニック障害(PD)と闘っています。
パニック障害とはどんなもの?と思われる方も多いと思いますので、
ここで、簡単にですが説明しておきたいと思います。
尚、一般的に「心の病」と言われている症状は、PDを含めて十人十色です。
PDの他に強迫神経症やうつ病、視線恐怖症、対人恐怖症などについての詳しい説明がされているHPを、「リンク集」の中で紹介していますので、そちらのHPをご覧になる事をお勧めします。

交感神経と、副交感神経の大事な役割
パニック障害への引き金
パニック障害・パニック発作の症状とは
誰にでも突然襲う、パニック発作

通院医療公費負担制度とは?

偏見や誤解



〜交感神経と、副交感神経の大事な役割〜


脳の働きは大きく3つに分ける事が出来ます、そうしてそれが更に枝別れしていきます。
しかしここでは簡単に、自律神経の中の「交感神経」と「副交感神経」について、
例をあげて説明していきたいと思います。

*例えば急に、目の前にボールが勢いよく飛んできたとしましょう。
その時に皆さんは、とっさに危険を感じ、避けようとしますね?
思わず目をつぶってしまう人もいるかも知れません。
その時に皆さんはきっと、冷や汗をかいたり脈が速くなったり、動悸がしたり
血圧が上がったりと、何かしらの症状を感じる時があると思います。
そういう危険をキャッチし、回避させようとするのが「交感神経」の働きです。

*例えば突然、地震がやってきたとしましょう。大きな揺れであればある程、
「大変だ!安全な所に非難をしなければ」などと思い、冷や汗が出たり、ドキドキしたり、
血圧が上がったりしませんか?
その時に非常事態にそなえ、緊張し「交感神経」が働きます。

これらの例はみな、目や耳で受けた刺激を、大脳で知覚し、
自律神経の中の「交感神経」という所を緊張状態にさせ、数々の「危険」に備えさせるのです。
しかし、そのままの状態が続くと、心身ともに疲れてしまいますよね?
そこで、その「緊張状態」をほぐして(緩和)くれようとするのが「副交感神経」です。

「副交感神経」は大丈夫だよーと体に働きかけ、脈を下げたり、血圧を下げたりと言った状態に、
保とうとしてくれます。
その、交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えをしてくれるのが、自律神経なのです。
そうやって誰もが、色々な刺激を受けても、それらの神経の働きにより
緊張と緩和のバランスが、上手く保たれて日常生活を送れているのです。


〜パニック障害への引き金〜



しかし、常にストレスや怒り悲しみがあったり、一度にそれらの大きな出来事に遭遇してしまうと、
脳が常にそういった感情を抱き続けるようになり、危険な出来事などが起った訳でもないのに、
勝手に脳が危険信号を出すようになり、何の前触れもなく突然に、冷や汗や動悸、
脈や血圧が上がってしまうようといった様な、パニックを起こすようになります。
そういった症状を、意志の力ではコントロールできなくなってしまうのです。
そういった状態が度重なると、自律神経が乱れ、その中の、「交感神経」と「副交感神経」の働きに
誤作動が起きる・・・つまり、スイッチの切り替えが上手く行かなくなってしまうと言う訳です。
それがパニックの要因となり、パニック障害の引き金となってしまうのです。


〜パニック障害・パニック発作の症状とは〜



例えば電車に乗っていたとします、いつもの様に普通に、何事もなく乗っていました。
それが突然、いきなり胸がドキドキして動悸が起き、手足が震えて気持ちが悪くなったり、
息苦しくなり、このままでは自分は、死んでしまうのではないか・・・といったような、
死にも等しい恐怖感が襲ってきます。そういった症状は約10分以内でピークに達します。
息苦しさのあまり、息を沢山吸おうとして過呼吸になり、失神してしまう人もいます。
人によって、発作時の症状は様々ですが、これが「パニック発作」です。

パニック発作は乗り物だけではなく、時と場所を選ばず、家の中でも外でも関係なく
突然襲って来る場合と、一度の恐ろしい経験が恐怖感となって、そういう現象が起きてしまった場所に
再び行こうとすると予期不安が起き、例えば電車に乗れなくなってしまったり、
人が混み合う場所に行けなくなってしまようになる・・・などがあります。
実際にその状態で電車に乗った場合、発作が起きてしまいます。
こういった現象を「広場恐怖」を伴う、パニック障害といいます。
恐怖の対象は人それぞれですが、こういう事が何度か繰り返される様になってしまうと、
色々な場所でも発作が頻繁に起きるようになり、外に出る事さえ恐くなってしまい、
日常生活にも支障をきたしてしまうようになります。
特に、圧迫感や閉じ込められるような空間、逃げられない状況などに遭遇した時に、
発作が起きる事が多いようです。
つまり、パニック障害の基本状態はパニック発作なのです。

「パニック発作」とは、原因となるような病気や体の異常がないにも関わらず、突然、
以下のような症状が、激しい恐怖感や不安感と共に同時に4つ以上出現し、
それらが10分以内に頂点に達したのち、30分以内に症状が消失することが多いようですが、
半日以上この症状が持続する人もいるようです。

 
心臓がドキドキする、脈が速くなる。
息切れや、呼吸が早くなり息苦しくなる。
めまい・ふらつき等があり、気が遠くなる感じ。
汗がでる、寒気、または、ほてるような感じがする
身体や手足の震えが止まらない。
息がつまり、窒息するような感じ。
胸が痛くなったり、胸に不快感がある。
吐き気、お腹に不快感。
現実でない感じ(非現実感)、または自分が自分でないような感じがする。
自分をコントロールできなくなるのではないか、
気が変になってしまうのではないかという恐怖感が襲う。
死んでしまうのではないかという恐怖感に襲われる。
しびれ感やうずく感じ、感覚がマヒしたりする。

〜誰にでも突然襲う、パニック発作〜


私達は「パニック障害」ですが、このHPに来てくださったかたの中には、
違う病を患っておられるかたもいると思います。
患っておられないかたも、日常生活の中で、急に動悸がしたり、気持ちが悪くなったり・・・などの
経験をした事があるかたもいらっしゃると思います。
それはたまたま、体調が悪かったり、ストレス性の物であったりするかもしれません。
それでも上手く、そのストレスを跳ね返せれば、大丈夫だという事もありますし、
それこそ、気の持ちようで吹き飛ばす事も可能だと思います。
しかし、上記に書いた通り、それが度重なってしまうと、脳にインプットされてしまい、
自律神経の働きが上手く行かなくなり、スイッチの部分の切り替えが、上手く作動しなくなってしまい
ます。

ニャスは病院に行くのをずっとためらっていました。
本などで調べ、病名がわかっていたのに、です。
1年以上そのままにしていました。気の持ちようで何とかなる!…と思っていた部分もあったからです。
そして、はっきりと日常生活に支障が出てから、診察を受けることになりました。
もしかしたら、もっと早く受診していれば、自宅療養にならずに済んだのかもしれない…と、
後悔しています。

ケイミは違う病気を患い、その薬の副作用で起きた症状を治す為、直ぐに指示された科に通いましたが、
周りからは普通に見え誤診されてしまった為、適切な診察を受けられないまま悪化してしまいました。
そして日常生活にも支障が出てしまったのです。
しかし今では、それらに詳しい病院に通っています。

この病は、早ければ早いほど、治りも早いと言われています。
自分で少しでも『ちょっと変だな…』と思ったら、念の為に診察をお勧めします。
大丈夫だと先生に言われたならば、それで安心出来ますし・・・。
原因が解らず、始めは内科を受診するかたが殆どですが、
結局「何処にも異常なし・・・」という結果が出る事が殆どです。
念の為に、他の病気から来ているのではないか・・・と言う事を調べる事は大切な事ですが、
何処にも異常なしと言われた場合、ためらわずに、精神科・心療内科を受診する事をお勧めします。


〜通院医療公費負担制度とは?〜


現在、精神科・心療内科などの病院へ通院されている皆様へ・・・
皆さんは「通院医療公費負担制度」というものをご存知でしたか?
精神治療の場合、定期的な通院が必要となってきます。
そうして何よりも、完治するまでの時間が長くかかってしまうと言う事も、
一般的に「心の病」と呼ばれている物の、特徴とも言えるでしょう。
そこで心の負担にもなってくるのが、金銭的な問題です。当然、医療費もかさんでくる事になります。
そこで、通院医療費を国が補助してくれるという制度があります。
これにより、外来通院にかかる費用は大幅に軽減されます。

ニャス&ケイミもこの制度を利用していますが、この制度の名前が、
通院医療公費負担(精神保健福祉法32条)」といいます。
この制度は、精神科や心療内科などに通院している人なら、誰でも利用する事が出来ます。
対象となるのは、精神科領域の病気にかかっており、精神科・神経科・心療内科などの医療機関に、
定期的に通院している方。精神病・知的障害・精神病質・神経症のうち、心因精神病もしくは、
精神病質のうちに属すものを含む。年齢制限や所得による制限、受診期間による制限はありません。

2002 年 4 月 1 日より、通院医療費公費負担制度と精神障害者保健福祉手帳の申請窓口が、
保健所から市区町村の役所変わりました。
2002 年 10 月 1 日より、通院医療費公費負担の制度が変わりました。
申請書には医師の診断を書く欄があり、都道府県での判定基準が厳しくなりました。
市区町村によって助成の仕組みが若干ことなりますので、正確な情報は、
お住まいの地域の役所の保健福祉課などにお問い合わせください。

手続きの方法は、ご自分がお住まいの地区役所で「申請書」と「診断書」を受取り、
医師に「診断書」を書いてもらい、ご自身で記入した「申請書」とともに役所に提出します。
医師の診断書料が 3,000 円〜5,000 円程度かかりますが、更新にあたっての費用は不要です。
医療機関によっては申請書や診断書を常備し、申請を代行してくれるところもあります。
公費負担にして下さい、と窓口の人に言うだけで済む場合もあります。
通院している医療機関の窓口に問い合わせてみてください。

有効期限は2年間です。継続する場合、有効期間が切れる3ヶ月前から申請可能です。
各都道府県で判定を行なう為、申請から適用開始まで約 1 ヶ月程度かかります。
この制度について、詳しい説明や手続きの方法が記述されているHPが下記にあります。
ご参考になさってみて下さいね。


『Dr.林のこころと脳の相談室』
http://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/psyqa.html


〜偏見や誤解〜



パニック障害になると、常にウツの波も襲ってきます。
この病は、周りから見ると普段と変わらなく見えてしまう為に理解されず、
「怠け病だ」とか「気力の問題だ」などと言われ、精神的にも傷ついているかたが、
沢山おられると思います。
アメリカなどではもう既に、一般にも知られていて研究も進んでいますが、
日本ではまだまだ理解されていないのが現実です。
しかし、これらの症状が薬によって大変良くコントロールされると言う事や、脳の画像診断技術により、
脳内の不安に関与する神経系の機能異常である事が、ハッキリしてきたそうです。
最近ではこの病について、TVなどで取り上げている番組も、ごくわずかですが増えてきました。
こういった番組がもっと増え、この病が理解される事を、私達は切に祈っています。
                                         (赤坂クリニックHPより引用)